肩が凝ったらマッサージに行くという人がいます。マッサージは触ってもらうことでリラックス効果があり、またリフレッシュにもなるでしょう。一方で肩こりのメカニズムの観点から手っ取り早い対処法もあります。この記事では、そんな手っ取り早い対処法を紹介します。 |
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肩こりのメカニズム
肩こりは僧帽筋という筋肉の上部の炎症です。なぜ、この僧帽筋の上部が炎症を起こしてしまうのかというと、この僧帽筋の上部を使い過ぎてしまうからです。僧帽筋の上部は肩甲骨を上に引っ張りつつ頭蓋を上に向ける筋肉です。肩をすくめると、頭が少し持ち上がりますね。それが僧帽筋上部の働きです。
この筋肉を使いすぎてしまうのは頭蓋が背骨のまっすぐ上に乗っていないので、この僧帽筋の上部を働かせて重い頭蓋のバランスをとらなければならないからです。
首のストレッチは逆効果
この僧帽筋の上部が炎症を起こして肩こりを感じると、首を左右に大きく傾けて首のストレッチをしようとする人がいます。残念ながら、肩こりに首のストレッチは逆効果です。筋肉をストレッチすると、緩むと思っている人が多いと思いますが、筋肉はストレッチされると逆に緊張します。筋肉には外から伸ばされる力が働いたとしたら、筋肉の組織が壊れてしまわないように逆に縮もうとする性質があります。首を左右に大きく傾けるストレッチは肩こりには逆効果です。
手っ取り早い肩こり対処法
肩こりに手っ取り早い対処法があります。あまりに簡単すぎてつまらない話ですが、頭蓋の重さをきちんと背骨の真上に置くことです。重い頭蓋を筋肉ではなく、骨で支えてやることです。
「あ、肩が凝ってきたな」
と思ったら、座面からまっすぐ上方向に体と頭が配置されるように座り直すことです。まっすぐ上方向に体と頭が配置されるように座るには脊柱起立筋が働いていなければなりません。しばらくその姿勢でいると、脊柱起立筋も疲れてしまいますから、また頭の重さが背骨の上に乗らなくなってしまいます。それでも、僧帽筋上部に疲れを感じるたびに座り直してもらえればかなり肩こりの軽減になるはずです。やってみてください。
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