どんなに完璧な靴を履いても、靴の上に乗っている人のバランスに合わせて靴のソールは削れ、中敷きは圧に応じた凹凸ができる。
そして、完璧と思われた靴は使用時間と共にあなたのバランス通りに変形していく。
つまり、外部環境を変えても望む結果は得られないのだ。
その証拠に、この30年で靴のテクノロジーがこれほど進んだにも関わらず、反復運動過多損傷の患者数が下げられたという証拠は見られていない。
まずは内部環境を整えて、その上で最適な靴選びをするべきなのだ。
ロコムーブではベーシックコースを終えた時に靴の新調をお勧めしている。
なぜなら、ベーシックコースを終える頃には身体の姿勢やそれに伴う重心位置、歩行動作が変わっているので靴のソールの削れ方や中敷きの凹凸も全く変わってしまい、昔の靴が気持ち悪くて履けなくなるからだ。
あなたが意識的・無意識的に形成した内部環境の影響力は想像以上に強い。
変えるべきは靴ではなく、あなたの姿勢や歩行といった日常のバランスを制御している【脳】なのだ。